卒業生の活躍

Graduates

株式会社P&A 代表取締役社長 中畑 敏哉

微細藻類の培養に有効な微細藻類活性化剤 Algae Powerの開発・販売

私達の身近にある藻類たち

藻類は、健康食品や天然色素原料、養殖魚の餌料といった様々な分野や活用されています。また、日本を含め世界中でCO₂排出削減のために藻類バイオ燃料の開発が進められており、現在市場が拡大しているホットな市場となっています。そんな微細藻類が抱える大きな課題の一つとして藻類を安定して培養することができず生産性が低いことが挙げられます。

藻類の生産性向上と安定生産を実現するAlgae Powerの開発

このような課題を解決するために藻類の生産性向上と安定生産を実現させるAlgae Power(アルジパワー)の開発をしています。従来販売されている栄養剤と違い、Algae Powerは藻類に適度なストレスを与えて活性化させることで、細胞の増殖を促進させ安定した微細藻類の培養を行うことができます。

起業のきっかけ

入学当時はやりたいことや将来の夢なども明確に持っておらず、とりあえず起業部(現SOJOアントレプレナーシップLab)に入部してみようという軽い気持ちで入部しました。入部後は地方創生事業や高校生に向けた教育事業を立ち上げ活動していましたが、自分が応用生命科学科で学んでいたこともあり、いつかは講義の中で学んだことを活かしたビジネスプランをやりたいと考えていました。そんな中で研究室と起業部の先輩や教授との出会いがありP&Aの活動に参加していくことになります。P&Aの活動を通して、藻類の魅力や可能性をもっと広げていきたいと思うようになり、起業を決心しました。将来の夢がなかった自分が起業部に入って、夢をでき、その夢をかなえることができました。

今後はP&Aでの事業を通して、起業部や大学、そして熊本に恩返しできるように頑張っていきたいと思います。

Questuons and Answers

Question どんなタイミングで「起業しよう!」と思われたのですか?

起業部(現アントレLab)で活動していく中で、色々な考えを持つ人たちと関わりを持たせて頂いたり、ビジネスプランコンテストで自分のアイデアを発表したりしていく中で徐々に起業したいという思いが芽生えていきました。

2年生の頃から起業したいという思いは持っていましたが、どのようなビジネスプランで起業するのかというのは決まっていませんでした。そんななかP&Aの活動を始めて、実際にサンプル提供を行なったり、現場で働く人たちと話していくうちにP&Aの事業内容であれば自分が学校で学んでいる内容を活かせたり、世の中の役に立つのではないかと考え、起業しようと思いました。

Question 今、アントレプレナーシップ教育のどんなことが役に立っていますか?

起業部に入るまでは起業なんてものは全く縁のないものだと思っていましたが、アントレプレナーシップ教育を受けていく中で、起業という選択肢が身近にあるということを学ぶことができました。

また、この活動を通して事業内容について相談したり、アドバイスをくれるたくさんの仲間たちとも出会うこともでき、このような環境で学べたことはとても幸せなことだったと感じています。

Question 起業を果たした今、次の目標や目指してるものはありますか?

まずは、事業を九州から全国、世界に広げていきながら藻類の魅力を伝えていくことができればなと思います。また、Algae Powerを水産養殖にも活用していくことで熊本をはじめとした地方を少しでも盛り上げていければと考えています。

Question アントレプレナーシップ受講を検討している学生にメッセージをお願いします。

是非、受講してもらえればと思います。特にやりたいことが見つかっていなかったり、

将来の夢がない人に受講してもらいたいです。受講をきっかけにいろんな人たちに出会ったり、考えに触れていく中で自分がやりたいことがきっと見つかっていくと思います。

そうやって見つけたやりたいことに本気でチャレンジできる環境が揃っていますので、アントレプレナーシップを受講してワクワクドキドキする経験をたくさんしてください!