PLAN
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キャンプでつなぐ伝統文化
- チーム(学校名)
- induSTORY(熊本大学)
プランの全体像
大量生産大量消費の現代では、手間のかかる伝統文化工芸、産業の存続が危ぶまれている。
私たちのミッションは、人々が繋いできたストーリーを絶やさないことと、伝統文化による地域活性化である。このミッションを達成するために、伝統文化を多くの人、また、今まで関わる機会のなかった人にも知ってもらうためには伝統文化以外の切り口が必要と考えた。伝統文化という昔ながらのものを、近年人気を博すキャンプをミックスした体験を通して、ストーリーを共有する場所を作るプランである。
魅力ある伝統文化を体験し伝統文化に携わる人と交流する事で、それらの魅力を多くの人に伝える事を目的とする。
プランの着想のきっかけ
チーム全体で文化伝統を絶やさないようにすることを目標としたビジネスを練ることから始まった。私たちは伝統文化をはじめとする大勢の人が紡いできたストーリーに感動し、それを後世に伝えていきたいと思った。ここでいうストーリーとは大勢の人々がつないできた伝統文化が持つ固有のものであり、インターネットのようないつでも必要な箇所だけ引き出せるものとは違い、コミュニケーションによって口頭で共有してこそ価値のあるものである。産業体験を通して文化伝統に興味を持ってもらうとともにストーリーを知ってもらえるような事業を展開したいと思ったことが着想のきっかけとなった。
そのプランの実現手段・方法
伝統文化のストーリーを共有する手段として、作り手とのコミュニケーションの中でどのようにその伝統が生まれて、これからどのようにしていきたいかなどを話す機会を作ろうと考えた。その機会の実現方法は、滞在者と作り手が生活空間をともにし、自然とコミュニケーションが生まれるようにすることである。プランとしては、日中に伝統文化を体験し、夜はキャンプを行う。その地域に温泉等施設があれば作り手との交流の場としてそれを活用する。また、キャンプという形態をとることでキャンプ用品を取り扱う会社とタイアップや、地方自治体との連携などを経てそのストーリーが紡がれてきた地域の活性化に貢献したい。