PLAN
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人とドローンを繋ぐワイヤレス充電
- チーム(学校名)
- Eneclus Design(崇城大学)
プランの全体像
無人運用ドローンは「防災や災害時の人命救助」「インフラ点検」「農林水産業」「物流」等の用途で2030年の世界市場規模は約20兆円になると予測されています。しかし、ドローンの無人化にはボトルネックがあります。それは充電の問題です。稼働時間の短さによりこまめに人力で充電しなければならず、無人運用が不可能でした。そこで私達はワイヤレス充電と太陽電池を用いた、無人ドローンの充電システムを開発しています。これにより電源がない場所にも簡単に多くの場所へ設置出来るので、幅広い産業への無人運用が容易になり、更にドローンから収集したデータバンクから私達の暮らしに役立てる情報を提供するビジネスを提案します。
プランの着想のきっかけ
熊本地震では多くの行方不明者が出ており発見遅れで亡くなった方も多くおられました。もしこの時にドローンを活用した救助体制が整っていれば、多くの命を救う事が出来たのではと思うと悔しさがありました。また、この夏、世界中でも話題になった、東京オリンピックの開会式のドローンは、皆さんの記憶にも新しいものではないでしょうか?開会式の演出にはなんと1824機ものドローンが使われており、手動で充電をしていて数多くの人手と時間を使っていました。そこで、ドローンをワイヤレス充電にすることで、それらを削減し低コストで様々な人のニーズに合わせたドローンの運用ができるのではないかと思い、この着想に至りました。
そのプランの実現手段・方法
現状のドローンの稼働時間は10分程度とされ頻繁な充電が必要となりますが、独自のワイヤレス充電方式により安価にドローンを無人化できるため、人件費が不要になります。また、太陽電池とモバイルバッテリーを用いる事で、電源がない場所の配電工事も不要になります。したがって、顧客の要望に対して、低価格で場所を問わず、ドローンのリース事業を展開することができます。また、リース事業で得た幅広い産業からの情報を集積・解析することで、例えば、農林水産業で収集した様々な情報を、防災など他の産業に転用することで、二次的な収益も得ることができるでしょう。