PLAN
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持続可能な養豚経営を目指して
- チーム(学校名)
- 養豚プロジェクト(熊本農業高校)
プランの全体像
熊本県独自のカラーブランド戦略「くまもとの赤」には様々な農畜産物が登録されているが、飼養頭数全国第10位である豚の登録がない。また、飼料価格の高騰や豚肉の輸入量増加により県内でも養豚農家の廃業が進んでいる。このことから、ブランド豚を開発・販売することで養豚業の安定経営や地方創生を目指せるのではと考え、豚の開発・飼料の設計を開始した。結果、餌に食品廃棄物を活用したことで876,000円の飼料費を削減し7t以上の廃棄物を活用することができた。また、新ブランド豚を開発・販売したことで268万円の収益増加に繋げることができた。今後は「くまもとの赤」への認定を目指し、ブランド豚の普及を進めていく。
プランの着想のきっかけ
私たちが住む熊本県には「くまもとの赤」というカラーブランド戦略があり、18種類の農畜産物が登録されているが、飼養頭数全国第10位である豚の登録がないことを知った。また、近年の世界情勢やる気候変動が原因の飼料価格の高騰や豚肉の輸入量増加により県内でも養豚農家の廃業が進んでいる。このことから、熊本県で養豚を学ぶ私たちに何か出来ることはないのかあか牛や天草大王と並ぶブランド豚を開発することで「くまもとの赤」へ認定して頂くことで熊本県の特産物になり農家の収益増加に繋げることで養豚業の安定経営を目指すことができるのではと考え、それに向けた豚の開発・飼料の見直しと再設計を開始した。
そのプランの実現手段・方法
初めに、使用する豚の発情前の餌を工夫することを重点に置いて新たに飼料設計を行った結果、平均より産子数を大きく上回る結果となった。次に、肉質と嗜好性の向上が期待されるサツマイモと脂肪交雑が期待されるパンを活用し、飼料設計を行い比較実験を行った結果、市販飼料と同等の発育となることが分かった。この取り組みを経て完成したブランド豚を“くまもとの赤ぶた”と名付けた。価格を設定し販売することで268万円の売上向上が見込める。
次に、企業と連携した販売会を実施したところ72万円の売上となった。さらに、ブランド豚の普及を考え行政機関や大学、養豚農家と連携し“くまもとの赤ぶた協議会”を設立し普及活動を開始した。