PLAN
198
「廃棄太陽光パネルから地方を救う」
- チーム(学校名)
- 中日(崇城大学)
プランの全体像
結論を先に述べると中日班は、環境に配慮した持続可能な太陽光パネル再利用システムの構築が可能である。まず、太陽光パネルの問題点に着目した。問題点は大きく5つある。パネル製造時のCO2排出、土地再利用の困難さ、生態系への悪影響、将来の廃棄問題、景観の悪さなどである。改善策はパネルに含まれるガラスを人口軽石にして果樹栽培にすることで「死んだ土地」の再利用が可能である。「死んだ土地」とは微生物が死んでいる状態である。ビジネスモデルにおいては長期的な社会利益を重視するとともに効率的再利用と補助金の活用で人と自然、お互いに社会的な利益を享受することが出来る。
プランの着想のきっかけ
県外メンバーが、阿蘇地方には、熊本市からも見えるほど太陽光パネルが広大な面積に設置されていることに驚いたことが始まりである。太陽光パネル設置には、土地に太陽光が地面に当たらなくなり、死地となってしまうことがある問題点がある。その結果、農業に活用できなくなるデメリットがある。自然エネルギーというクリーンなイメージとは裏腹に、新たな課題を生み出している。メンバーの祖父はミカン農家であり、軽石を土に練りこむことで土壌改良に利用していることを経験していた。既存のガラスを軽石にする技術を適用することで、太陽光パネルを価値のある廃棄をし、死んだ土地を再利用できる最適な選択肢のひとつになると考えている。
そのプランの実現手段・方法
太陽光パネルを廃棄する際には、まずはガラスだけを取り出す。次にガラスと発泡剤を混ぜ軽石に変換させる。太陽光パネル廃棄費には国や地方の補助金が利用可能であり、廃棄費用を削減できる。次に劣化した土地に軽石を混ぜ時間をかけて良質な土地を生み出す。人口軽石は密度を変えることが出来るため水はけを要する果樹栽培に適切である。安全を確認したうえで果樹園の実績を作りながら同じ問題を抱えている地方に情報提供し、全国へ展開し事業を拡大する。