PLAN
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SympaChat
- チーム(学校名)
- 見えざる手(崇城大学)
プランの全体像
「SympaChat」は同じ病気や障害などを抱え苦しむ人々をつなげ、リアルタイムで状況や気持ちなどを共有することで少しでも気持ちを楽にすることを目的としたマッチングアプリです。学校などの教育機関や病院などの医療機関でQRコード付きのアプリの案内を配布し、希望者だけが匿名で行うことで安心して会話を楽しめる環境を提供することを目的としています。また、将来的には医療機関や支援団体とも連携することを視野に入れ、いかなる状況・場所からでも適切なリソースや専門家のアドバイスなどの必要なケアをアプリ内でアクセス・提供できるようにすることも目的としています。
プランの着想のきっかけ
高校生のとき、原因も治療法も確立されていない病気に罹患し、同じ病状の人たちと不安を共有したいと思ったことがありました。厚生労働白書によると、孤独感に影響を与えたと思う出来事のうち「心身の重大なトラブル(病気・怪我等)」が最も大きい割合を占めています。また、WHOでは、新型コロナが流行した最初の一年間で不安とうつ病の保有率が世界全体で25%増加した報告があります。そこで、同じ病気や障害を抱えている人とマッチすることで、誰でも気軽に不安を共有できるのではないかと考えました。病気や障害を抱える人たちにとって、不安や悩みの共有が心の安定に大きく貢献するという点から、今回のプランの立案に至りました。
そのプランの実現手段・方法
このアプリを実現するために、まずユーザーが自身の状態に応じた利用ができるシステムを設計します。プロフィール登録では、長期的な症状(慢性疾患など)と即時的な症状(熱、胃痛など)に対応できるように、2種類の利用モードを設けます。長期的な症状は詳細なタグで、即時的な症状はシンプルな選択肢で素早く登録でき、リアルタイムに似た症状の人とマッチングする仕組みです。同時に、プライバシー保護と匿名性を確保しつつ、チャット内容をAIで監視し、不適切な内容やトラブルを防止します。将来的には医療機関や支援団体と提携し、症状に応じた専門家のアドバイスも得られるようにし、短期・長期のケア両方に対応する場を提供します。