PLAN
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ウニ×雑草
- チーム(学校名)
- ウニ+(うにぷらす)(崇城大学)
プランの全体像
本プランは、雑草による被害問題とウニによる海藻食害という2つの問題を解決したいと考え、ウニの雑食性を活かし雑草をウニに与える事で、2つの問題を同時解決するプランである。周辺被害が大きい雑草を飲食店等で出汁を出し終えた廃棄海藻と混合し、ペレット状態のウニの餌にして安価かつ雑草問題、磯焼け問題の解決に繋がることで、SDGsを鑑みても効果的な餌の開発を目指している。さらに、ペレット状の混合餌にする事で、餌自体の日持ちを良くする狙いもある。使用する雑草は、手に入りやすく、高い繁殖力による周辺地域の被害から”グリーンモンスター”との異名を持つつる性植物のクズを使用する。
プランの着想のきっかけ
ウニによる磯焼け問題を知り、ウニの雑種性を活かし海藻以外の餌を発見し、磯焼け問題の解決をしたいと考えた。そこで調べてみた所、キャベツウニやシロツメクサウニ等様々な餌を与えてウニを飼育する知見が見られたが、私たちは雑草による被害にも目を付け、雑草をウニに与えることにより雑草被害と磯焼けどちらも解消に繋がるプランを考えた。しかし、ウニの嗜好性を鑑みると、クズのみでは摂食には繋がらないと考え、餌として活用出来ないかと考えると、国内で年間約15000トンに及ぶ使用後に廃棄される海藻と混ぜ合わせ、ペレット化することで安価かつ2つの問題解消にも繋がるウニの餌が作れるのではないかと発案した。
そのプランの実現手段・方法
周辺でも大量に入手しやすいクズの葉と飲食店で出る廃棄海藻を細かく粉砕、固形化し、市販で売ペレット状混合餌を作成する。その後、飼育しているウニに与える餌を、本来の餌である昆布やワカメ等の海藻類を与えるグループと本プランで作成した餌を与えるグループに分け、一定期間餌を与え続けた後にウニの身入りや味を調べ比較し、評価する。本プランで作成したペレット状態の餌は、廃棄海藻とクズの葉の割合や添加物を変化させ、それぞれの割合のペレット餌を与えた場合のウニの食いつきの変化やウニの味の変化を確かめる。廃棄海藻やクズを用いた独自の配合ノウハウは海洋資源が減少している現状ではビジネスチャンスであると考える。