PLAN

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稲保全のためのジャンボタニシ誘引駬

チーム(学校名)
QUINT(熊本大学大学院)

プランの全体像

ジャンボタニシ、和名でいうスクミリンゴガイは南アメリカ原産の外来種である。その名前の通り、こぶし大程に大きくなる生物で、日本では1980年代に養殖用に持ち込まれた。
現在稲作において甚大な被害を与えることから、農業従事者の経済的労働的負担となっている。
開発した誘引餌を用いることで、対策が困難である雨天でも、対応可能な製品を提供し、水稲農家の経済的及び労働的負担を軽減することが可能となる。使い方によっては環境負荷の軽減にも寄与できるため、ハードルの高い有機栽培への参入障壁を下げることも可能となる。

プランの着想のきっかけ

会社勤めのころ、ジャンボタニシによる水田の被害に関する捕獲器製作の相談を受けた。当時私は個人的に「IBDに対し食品成分から要因特定し寛解を促進する」研究を行っており、この研究にある成分の特定手法は、ジャンボタニシ誘引及の特定にもつながり、ビジネス化が可能であると思った。
また、農業は人々にとって重要な生活基盤であるが、現在の稲作を実践する際に発生する課題点は、ジャンボタニシによる稲作への損害が、農業従事者にとって重大な経済的・労働的な負担となっており、この農学における問題を工学的な異分野横断した解決を図りたいと考えた。

そのプランの実現手段・方法

特許取得の出願を実施しているため、詳細を述べることはできないが、2500種類の食品を解析することで、ジャンボタニシが嗜好する成分及び好まない成分を分離し、その選定された食品を理想的な配合を行うことで誘引餌の開発を行っている。また、稲作農家が頻繁に交換しないで済むよう高い持続性を有する必要性もあるため、約10日水中で効果を発揮する餌に加工している。

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